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内山咲良

「内山咲良」最難関の東京理科3類に合格し、東大生としても史上初のインカレ優勝を成し遂げた文武両道の努力のアスリート

プロフィール

内山咲良(読み方 うちやまさくら)
Sakura Utiyama
女子陸上選手。三段跳び
Female track and field athlete.Triple Jump.

生年月日 1997年
出身地 東京

中学 筑波大附属中学
高校 筑波大付属高校
大学 東京大学理科Ⅲ(医学部) 東京大学陸上運動部(2021年度卒業)
2022年 ブルーゾーンより日本選手権出場

略歴

東京大学の中でも最難関の理科3類に合格し、医学部6年生まで進んだ内山咲良選手。

小さい頃から、水泳、そろばん、英語、ピアノなどに取り組んできました。
「ちょっと足が速かった」ため、中学校の部活で陸上をはじめ、当時は走り幅跳びの選手で、都大会で7位入賞します。
それでも、自身には陸上の才能は無いと思いながらも努力を重ね、高校2年生の時には関東大会で入賞しました。一方で、学校での成績はオール5、医学部へ向けて勉強にも本格的に力を入れる中、確固たる信念で陸上と両立し3年生ではインターハイ出場を果たしました。しかし、予選敗退し「何もできないまま終わってしまった」との悔しさが残り、一度は陸上を引退しました。その時の悔しさが大学で陸上日本一を目指す原動力となったそうです。

常に努力することを怠らない内山咲良さんは、現役で東大に合格しながらも、陸上を続け、しかもその遠征費は自分で稼ぐために掛け持ちでバイトもしていました。
無理がたたり、大学2年生では疲労骨折をするも、陸上との両立を諦めること無く自己分析を重ね、4年生で三段跳びに転向しまし、女子三段跳びで大学日本一になり、脚光を浴びました。そして4年生5年生では主将を務めました。

2021年に日本一になった大会では、高良彩花選手、高島真織子選手、船田茜理選手などを抑えた堂々たる日本一でした。

ちなみに東大生がインカレで優勝するのは史上初の快挙でした。

なお、2021年のインカレの前には「よっぽどの高いレベルにならない限り、これで終わりにすると思う。例えば、五輪に出るようなレベルにならない限り。6年生で出させてもらって、もうボーナスステージみたいなものなので」と語られましたが、その後も2022年には、社会人として日本選手権に出場され、見事4位入賞をされました。
この大会は上位3名全員が近年の優勝記録を上回り歴代10傑入りするハイレベルな戦いでした。

「自己ベストが出せなくて悔しさもありますが、今の自分の最高は出せたと思います」

日本選手権では最高順位と納得した部分もあり、本人はこの大会を最後にするつもりだそうです。
現在は静岡で研修医として働き、将来は自らの経験を生かして女性アスリートを支援できるような産婦人科になりたいと語られています。

頭が真っ白になる感覚が好き

普通に考えて、東大に合格し、医師国家試験を受けるための努力に加え、陸上でも日本一を目指すとは苦行ですが、どうしてそこまで陸上にも力を入れるのかと言えば、跳ぶための方向を決め、見直して頑張っていく過程は本当に頭を使うところだと言い、周囲の人にも良く相談されるようです。そういったところもとても面白いそうです。

また、普通に生きていたらスクワットで死にそうになったりはしない、少なくとも勉強をしていて死にそうになったことはないと思うらしく、頭を使い切った感覚と体を使い切った感覚は違い、凄い快感だそうです、そしてその集中力はリフレッシュにもなっているのだとか。

内山咲良選手が社会人として日本選手権に出場した「ブルーゾーン」って?

学生選手が卒業された時に気になるのが所属先です、社会人として挑んだ2022年の日本選手権で内山咲良選手の所属先は聞き慣れない「ブルーゾーン」っていったい?

「運動に悩む子供を一人でも多く救いたい」 という想いを原点に、AIによるかけっこコーチングアプリ「IDATEN Kids」を開発しています。 Bluezoneは走りに特化した姿勢推定AIの開発に成功し、プロコーチの眼をバーチャル化することで「スマホ一つで誰でもどこでもプロコーチの指導を受けられる!」未来を実現します。

株式会社Bluezone(AIコーチングアプリ・動作解析アプリ)

内山咲良選手の大学陸上部の先輩と同期が立ち上げに関わっている会社です。
ちょうど2022年度から、同社の陸上クラブ「ブルーゾーントラッククラブ」を設立され、そちらより出場されたようです。

最後と決めた大会のその後

愛する陸上競技、そして三段跳への想いは引退を立ち止まらせました。
全日本実業団へのエントリーを決めましたが、その後新型コロナウイルスに感染し、体調などを考慮し欠場。
その後は10月の田島記念に出場し、来年(2023年)の日本選手権への意欲を示しました。

社会人2年目、迎えた日本選手権へのエントリーを決めました。しかし、ハムストリングスの肉離れにより棄権、それとともに引退を固められました。最後には
「三段跳選手としてのささやかな誇りは、今まで出場した試合全てでエイトに残ったことでしょうか。三段跳に出会って、夢のような景色を見ることができました。陸上人生は宝物です。この経験を支えにしつつ、これからは医師として頑張りたいと思います。」
というコメントを残されました。

成績

2019年

9月 全日本インカレ 三段跳 2位 13m00

2020年

9月 全日本インカレ 三段跳 5位 12m49

2021年(医学部6年生)
9月 全日本インカレ 優勝 13m02(自己新記録)

2022年

6月 日本選手権 4位 12m96

2023年

4月 織田記念陸上 女子三段跳 7位 12m61

参考リンク・引用元

東大医学生で三段跳の大学日本一。内山咲良は競技と学業の両立の悩みに「ものすごくいい解決策はない」

「偏差値日本一の医学生が陸上で大学日本一」東京大医学部6年生の”すごい時間術”

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